生まれてすぐに約40km離れた病院に一人で搬送されたしちみ。
私はまだしちみとは対面できずにいたけど
手元には看護師さんが撮ってくれた赤ちゃんのポラロイド写真が3枚。
そのポラをここに載せようかとも思いましたがやめておきました。
保育器に入っていて呼吸器らしきものがつながれていて
細かい電極もつながれていた。
顔もかなり浮腫んでいてどんな顔かもよく解らない。
写真を見て私は、何でみんなが沈んでるのか理由が解ったような気がしました…
そして私の病室には母と姑が入ってきました。
私は名前を「しちみちゃん」に決めることを告げ
「心配しなくても大丈夫。私頑張るから。
あ!間違えた2人で頑張るから。(←私としちみ)
あ!!間違えた3人で頑張るから。」(←私としちみとパパ)
と皆を心配させないでいようと意識的に発言していた。
角刈りパパはパパで、しちみの病状を説明してくれた先生のキャラが面白かったらしく、物まねをして私を笑わそうとしてくれた。
「先生何言うてるか解りニクイねんっ。」と文句つきで。
いや私、切開したばっかりやし…
笑わさんといて~(; ・`д・´)ひ~傷口痛い。
(先生は水木しげるの漫画に出てくる脇役サラリーマンにそっくりだった)
私を元気付けようとする、そんなパパも影では落ち込んでいたのです。
廊下で姑と角刈りパパに話しかけている看護師さんの大きな声。
「せっかく生まれて来てくれたんだから、そんなに落ち込んだ顔しないで!」
とても私の耳に焼き付いている一言。
…深い。
意味が深いです。
それでも私はこの言葉が聞こえた瞬間は
まだそんな気分になれね~
と壁を挟んだベットの中で一人ひねくれていたのですが
何か心にひとつ光が差し込んだような気持ちにもなりました。
多分ポラ写真を撮ってくれた看護師さんとこの看護師さんは
同一人物なのです。
私:「看護師さん、写真ありがとうございます。」と言うと
看:「勝手に撮ってすみません。でもきっとお母さん逢いたいだろうと思って撮ったんです。」と言ってた。
もう一人忘れられないのがこの2泊3日の入院中
私にずっと付き添ってくれていた実習生のかた。
実習生とは言っても本当は準看護師さんらしい。
正看護師の資格を取りなおす為に一から勉強していると話していた。
この状況の私につくのはきっと気を使って大変だったろうと思う。
どんな会話を交わしていたかあまり記憶に残っていないけど
彼女がじっと私に寄り添ってくれていて
私の痛みはずい分和らいだ事だけは覚えています。
私が救急車に乗って病院を出発する時にも
遠すぎずまた近すぎない距離で私の事を見守ってくれていたな~…
(←オペをしてくれた女医先生)
今回の記事をまとめて気づいた事がありました!
別に何かイヤな事をされたわけでもないのに
この病院は私の頭の中で「イヤな場所・行きたくない場所」になっていました。
それはオペやしちみの問題で辛かった気持ちと病院とが
重なっていただけの事だったと気づく事ができました。
記事をまとめる為に写真などを見ながら冷静に思い返していると
看護師さんや実習生さんや先生の事を思い出しました。
女医先生はオペ後落ち着いたときに私の部屋までこられ
「感情をぶつけていいですよ。怒ってもいいし叫んでもいいです。」と言ってくれた。
もともと私は怒りが内面に向かうので
ただ先生の言葉を聞いて泣いていただけだったけど。
もし産科の女医先生が私の事を受け入れてくれなかったら
多分また別の病院に私は転送されていたのでしょう。
ある日突然やってきてしかも問題がありそうな妊婦を抱えるのは
多分どこの病院も(残念ながら)嫌うのです。
一患者が偉そうな事を書いてスミマセン。
でも私が(しちみの治療などもふくめ)治療を受けてきて感じてきた気持ちです。
そしてこの思い出いっぱいの病院を去る日はすぐにきました。
しちみの搬送された病院のベットの空きがあり
私もそこへ搬送される事になりました。
よし!しちみのもとへ行くぞ!
看:「手配した救急車が到着しましたので車椅子に移乗してください」って
ベットから車椅子へ…え!?私が自分で動くの?! ∑(=д=;)?!
何かお腹開きそうなんですけど??
看:「ちゃんと支えていますから大丈夫ですよ」
って励ますけど…昨日開いたお腹が開きそうで恐いし当たり前で痛いし…
距離にしたら数十cmなんだけど
それでも必死でようやく車椅子に移乗し
外で待つ救急車のもとまで行き…車椅子からストレッチャーへ…
…え!?また私が自分で動くの?! ∑∑(=д=;)?!
(↓捕獲されているのではありません。支えられているのです。)
「気をしっかり!!」って私ぁ~まだ切開24時間後だよっ!!
そしてようやく救急車の中へ。
外の皆を見ると…スタッフさん達が見送り…
あの実習生さんも私の事を励ますような視線を贈ってくれているわ
さようならみなさ~ん。
そして高速道路に乗って小一時間。
救急車の中はドッカドッカと想像以上に激しくゆれるのでした。。。
☆ミ ☆ミ ☆ミ ☆ミ ☆ミ ☆ミ ☆ミ
コメント
Unknown
いやいや、切った翌日歩かされるって。
でもさー辛いよねぇ、とにかく痛いし。
お腹に力が入らないと足ってこんなに重いのね、って思ったよ。
先生も看護師さんも、いい人ばっかりだったんだねぇ。
もちろん、角刈りパパも。
痛そうだー・・
ハラ切った後に自分で動けとかムチャ言わはるよねえ。
でもまだ尿道に管が入っていたんじゃないの!?
・・ん?私、次の日には取ってたかな??
書いて気持ちを整理するってすごくいいことやと思うわ!
忘れていた当時の気持ちを思い出せるね、ほんと。
イヤだった病院が実は思い出いっぱいの場所だったー。
これに気づいたのは、しちみちゃんがいたからこそやね。
↑うーん、どう言えばいいかわからんけど意味わかる!?w
hana*さんへ
痛かったですよね、切開後って。
数日は「くの字」通り越して「Гの字」になって
よぼよぼ歩いてましたよ。
そうそう足も前に出ないんですよね(笑)
いいところには長居できないような気がするのは
私だけでしょうか?職場とか友達とか…(独り言です気にしないで下さい・(笑))
あっちゃんへ
解るよ~!解る!
私も書きながら
「実はしちみがテレパシーを送っているんじゃないのか?」
と思うようなひらめきがある時があるねん!
尿道の管…そういえばそんなんも入ってたな~??
あれ気持ち悪いねんな~
多分移動する前に抜いたはずやと思うわ。
あっちゃん記憶力いいね~
そっか
これを読んで初めて気がついたけど
そっか切開したママは
トイレにも行かれへんねんな
痛そうや。。。
いや、でも普通に産んでも
●○がエライ事になってて痛かったで~
↑の切れない?裂けない?って気持ちは
よ~く分る(笑)
救急車は意識のない時に何度か乗ったから
よく覚えてないわ。
話には聞いてたけど
乗り心地が悪いって困り物やね
だいたい具合の悪い人が乗る物やのに、、、
ちょこぼちゃん
そうやねんで~切開した友達の中では
人生初の「オマル」を体験した人も居るのさ~!
私は便意がきたのが数日してからだったので
無事にトイレ○○○となったのね。
●○って(笑)
あなたは若いときに出産しているから
だいぶん快復は早かったはずやで
救急車乗ったんやったっけ?
しかも自分が調子悪くして乗っているから
よく覚えてないねんやんな~??
その事実わたしがよく覚えていません。
救急車はすごくよくゆれる
一日前に搬送されているしちみも
保育器の中で浮き上がってたらしい…キャー
見間違えてたぁ~
あかねちゃんがフラフラになってるイラストで
ハッとしたことが・・・
前回の義母さんを見間違えてたよぉ
腫み顔の、あかねちゃんだったわぁ。
切開の後は動けないから脚も象のように
パンパンになるって聞いたことがあるわぁ。
救急車て思えば確かに乗り心地悪そうだね~
猛スピードで走り抜けてくものね。
それにしても看護師さんてスゴイね
よく出来た人だよねぇ、離ればなれの母子を思う心遣い
大きな声で励ませる力強さ
とりとめなく側でいれる自然体の優しさ
片桐はいり風の女医さんのドラマのような台詞
イラストがあると
病院のシーンが回想しやすくって
私もその場に居たような気分になれて、
毎回読むのが楽しみなの
めえ~ちゃんへ
そうかなるほど~
私の絵を姑だと思ったのね!
姑は真ん中のおかっぱ頭のイラストよ!
そうそう今回の話では、はしょってますが、
術後は足のむくみ防止のために24時間緩やかに
空気マッサージしてくれる装置を(ひざから下)に取り付けていたわ。
今思うと看護師さん凄いわ
私が看護師さんの立場なら何ができたか…何もできなかった
ような気がするねんな。
めぇ~ちゃんがこの場にいたように感じてくれて嬉しいです
文章だけで伝えるのが私にはとても難しいので
イラストが足りない部分を補えていたら最高ね